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ISO 29990(学習サービスマネジメントシステム)とは

ISO 29990とは


ISO 29990とは、学習サービスマネジメントシステム(非公式な教育及び訓練)のことです。
この規格の対象となっているのは、職業訓練、生涯学習、企業内研修を行っている非公式教育訓練機関(学校法人以外)です。

規格の目的は、学習サービス事業者が、教育において一定レベルの能力を備えていることを証明することです。
この規格が認証取得されていることによって、教育を受けたいと考えている個人、法人が、自分たちのニーズにあった研修機関を選びやすくなります。

学習サービスの流れ


ISO 29990における学習サービスの流れは以下のとおりです。

1) 利害関係者のニーズを把握する

「利害関係者」とは、学習サービスにおいて利害が発生する相手のことですが、これは学習を受ける受講生のことではなく、その受講生を派遣する企業や上司などのことです。

ISO 29990では、利害関係者が受講者に何を求めているのかという、学習を受けさせる側の意向(ニーズ)を把握します。
利害関係者は、単に受講生に学習させるだけではなく、その学習した内容が企業内で活用できるかどうかを判断します。

学習は受けたらそこで終了ではなく、その後現場での訓練や実習が必要になるなどの課題が生じてきます。学んだことを実際に現場で活かすことが肝心です。これを「学習の転移」と言います。


2) ニーズを分析する

「ニーズの分析は、学習だけでは補えない部分に関しても行います。その上で、それらの課題を克服する方法や、与えるべき知識を明らかにします。

学習教材は、成果としてどこまでをターゲットにするかを考慮して、一定のレベルが収束できるような内容のものを使用します。


3) 学習の成果を確認する

学習の成果については、個人が理解できたか、学習サービスの内容が適切かどうか、狙った成果を達成しているかどうかを、フィードバックによって評価します。

ニーズの分析の大切さ


有限会社アイムスは、2011年12月にISO 29990を取得しました。アイムスでは、コンサル活動とは別に、単発でISOの規格解説セミナー等を行っているため、これに該当しています。

教育の場を提供する側は、受講者が受けた教育が、どのように現場で活用されているか、学習の目的は達成されたか(学習の転移)までを 分析することは少ないと思います。
講師が教えた気になり、自己満足になっている面もあると思います。

アイムスでは、ISO 29990に取組んだ際、利害関係者(受講生を派遣する企業)がセミナーに何を求めているのかを見直し、ニーズの把握や学習の成果の分析をしっかりと行うようにしました。

例えば、事前に利害関係者に以下のような内容について、ヒアリングを 行っています。

 ・どんな方が受講生となるのか?  
 ・受講後に何を期待するのか?  
 ・今回の目指すべき到達点はどこなのか?

このヒアリング結果に基づき、規格解説の時間配分を変更したり、ケーススタディの内容を変更するなど、できる限りのカスタマイズをするようにしています。

セミナー修了後は、事後アンケートを行い、期待どおりの成果がでたかどうかを把握することにしました。
その結果、「もう少し踏み込んでほしかった」「教材がわかりづらい」など厳しい意見をもらうことも増えた一方で、「受講生たちが会社の意図する方向を目指すようになった」などお褒めの言葉をいただく機会が増えました。

ISO 29990を認証取得したことを機に、さらによい教育サービスを提供していきたいと思います。
「ニーズの分析」という表現はISO 9001にはなく、ISO 29990の最大の特徴と言えるでしょう。

ISO 29990規格(アイムスのマニュアルより目次のみ抜粋)


1. 一般要求事項
2. 文書管理
3. 記録管理
4. 戦略(概念/方針/組織/目標、現状分析、プロセス管理)
5. 財務管理
6. リスク管理
7. 人材計画
8. 資源の割当
9. コミュニケーション
10. サービス提供
1) ニーズの特定
2) サービスの設計
3) 営業活動
4) サービス提供
5) モニタリング
11. 内部監査
12. 評価分析
13. 是正処置及び予防処置
14. マネジメントレビュー


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このページの内容は、ISOコンサルタント 三村聡(有限会社アイムス代表)が執筆しているメールマガジン「マネジメントのマメ知識〜ISOを活用しよう」で取り上げたコラムを再編し掲載しています。(2012.1.26 ISO29990 学習サービスマネジメントシステム)より

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