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成熟度モデルとは

マネジメントシステムの格付けとは?

物事のランクを決めるときに『格付け』という言葉があります。「星」の数が多いほど「格が高い」とされるレストランやホテル、力士の実力を「番付」で格をつける相撲の世界、そして、「AAA」から「A」という記号で格付けされる会社の信用度。

『マネジメントシステム』の世界にも、格付けがあります。マネジメントシステムの格付けとして用いられるのは、『成熟度モデル』と呼ばれるものです。『成熟度モデル』は『レベル1』から『レベル5』までの5段階に分かれており、『レベル5』が最も格が高いとされています。

このレベルは何を基準に定められているかというと、『組織内にどの程度、プロセスが存在しているか』によります。
プロセス=過程、つまり『仕事がスムーズに進むための流れ』のことです。

ISOは『プロセスを整える』ことが最大の目標といってもよいでしょう。プロセスがきちんと整えられ、滞りなく業務が進められていれば、ムダがなくなり、経営システムが構築された状態になります。


レベル1からレベル5まで

ISOを取得しても、実際に会社がどのランクにいるのかは、プロセスの状況によって異なります。
レベルごとのISOの成熟度状態は以下の通りです。

●レベル1 『プロセスを監視していない状態』

組織内に業務マニュアル、作業マニュアルなどはなく、共通のルールが存在していない。

ISOの最低条件は「ルールを決めて、それを守る」ですが、「レベル1」は、そのルールすら存在していない、という状態を指しています。ISO取得レベルだと、最低ここはクリアしています。

●レベル2 『プロセスを特定しルールを定めているが、活用されていない状態』

ルールが決められ、それが守られている状態。フォーム、手順書などはあり、全員がそれにそって作業しているが、ルールがあるだけで満足し、「こんなルール、何の役に立つんだろう」といった事態になっていることもある。

ISO認証取得の最低レベルは、ココです! このレベルは、単刀直入な言い方をすると、『ルールがありさえすればよい』という状態です。これでも『認証マーク』はもらえます。ISOの審査は、『ルールがあって、それが守られているか』を見ることが目的なので、とにかくマークさえあればいいという会社の中には、このレベルのところも存在します。



●レベル3 『プロセスが明確になり、ルールが適切なものになっている状態』

ルールが定められ、かつ何のためのルールなのかをスタッフ全員が理解し、自分の仕事はプロセスの中でどういう位置づけなのかが明確になっている。そして、それが滞りなく行なわれているかどうかが『監視』されている。

単にルールがあり、それが守られている状態というだけではISOをとった意味がない、せっかくISOに取り組むのだから、従業員全員が自覚を持って業務を行い、会社全体として経営改善に役立てよう、とするのが「レベル3」です。ISOを単なる「カタチ」ではなく、会社の経営や作業の流れの中に、具体的、積極的に取り入れて、役立てようとしているレベルです。

ある程度意識を持ってISOに取り組んでいる会社は、このレベルまでには到達しているでしょう。ISO認証取得企業の中で、このレベルがもっとも多いと思われます。


●レベル4 『ルールが活用されているかどうかがチェックされている状態』

決めたルールは、会社としての「目標」にきちんと沿ったものである。「何のための目標なのか」がはっきりしているため、全社的、個人的にその目標に向かって業務を行うことができる。
また、その目標は出来るだけ『数値化』されており、目標達成の状況をチェックする体制(内部監査)がしっかり整っている状態。

内部監査は、外部監査とは違い、「ルールはありますか。それは守られていますか」だけでなく、
「会社がよくなるためのルールを作っていますか」
「会社がよくなるために、あなたは何をしていますか」
をチェックするものです。

このチェックが疎かだと、社内全体の意識も改善されません。内部監査はISO取得後に、経営をどこまで改善できるかの鍵を握っています。
出来ている会社は、このレベルにまで達しています。というより、ここまでできてこそ、ISO取得の意味があると言えるでしょう。

●レベル5 『プロセスが有効活用されている状態』

「目標を達成すること」が目標となっていない。常に、社会や組織の状況を見ながら、世の中の『プロセス(流れ)』に合わせた目標設定を行なう。いわゆる『継続的改善』を行なう体制が出来ている状態。

会社は、めまぐるしく変わる世の中で生きていかなければなりません。どこかのレベルで満足していたら、あっという間に時代に追い抜かれていきます。そのため、常に「もっとよくなる方法はないか」「改善すべき点はないか」を考え、それを実行していく必要はあります。

ISOを取得した、会社のシステムをきちんと整えた、ということに満足するだけではなく、そこを基盤にして「改善を続けていく」という姿勢ができている状態が「レベル5」です。要するに「経営者も社員も全員が『会社をよくしていこう』という気持ち(社風)を持っている」ということです。

このレベルは、ISOと言うよりも、「経営品質賞」を狙えるようなレベルです。
ここまでの意識改革は、なかなか難しいと思いますが、ISOに取り組むことから始めて、ぜひともここに行き着くことを目標としていただきたいと思っています。


ISO取得レベルは、一般的に「レベル2」から「レベル4」の中にあるといえます。
そのどこに位置しているのか、そしてそれ以上の「レベル5」にまで到達できるのか…

その答えは…「答えは風に吹かれている/The answer is blowin' in the wind.」(ボブ・ディラン)という詞がありますが、まさにそうです。

「風」、つまり「社風」の中にあります!



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