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6章 『リスク』について


リスクおよび機会への取り組みが追加された

2015年版への改正に当たり最も注目されたことは、『リスク』についての表記が追加されたことです。
リスクについては、2008年版では『序文』に記載されています。

『品質マネジメントシステムの設計及び実施は、組織環境に関するリスクの影響を受ける』(2008年版・序文)

『序文』は推奨事項ですが、要求事項ではないため、現状では序文に記載されていることが実行されていなくても審査は通ります。

2015年版では、要求事項の中に『リスク』という言葉が登場します。

リスクおよび機会への取り組みを考えよう

たとえば、『6.計画』において、『リスクおよび機会』への対処を考えることが要求されています。

『リスク』とは、組織の目的を達成する『妨げ』『阻害要因』となるもの。うまくいかずに組織にマイナスの影響を与えてしまうことです。

『リスク』についてはイメージが沸きやすいかもしれません。

 ・製品の欠陥や社員の流動などの組織内部のリスク
 ・取引先の倒産や供給先の不祥事などの外部のリスク
 ・災害や景気の浮き沈みなどの社会のリスク

組織は常にさまざまなリスクにさらされています。今回、リスクが要求事項に組み込まれたのも、これらのリスクによって顧客満足が満たせなくなるという事実を無視できなくなっているからです。

『リスク』とは『変化』のことです。時代が変われば、これまでは問題なかったことも、大きなリスクになることがあります。

例えば、現在の社員の平均年齢を把握していますか?
現在は45歳だとしたら、このまま何もしなければ20年後には誰もいなくなります。もちろん、20年の間に新しいスタッフが入ったりするでしょう。
しかし、今までのように雇用できるでしょうか?
これも変化の一つです。


一方、『機会』とは、ある目的に対して到達できるきっかけや時期のこと。組織の目的を達成する『助け』『チャンス』となり、組織にプラスの影響を与えるものです。

組織は真面目に製品を作って売り、内的外的にも取り立てて大きな問題はない、つまり表だったリスクはないとします。
それでも時代は変動し、顧客の望むものは刻々と変化していきます。その時代のニーズに気付かずに顧客の『望まないもの』を提供するのは大きな機会の損失となります。

『機会』は『リスク』のように表面に表れにくいので、つい見過ごしがちです。2015年版の要求事項では、機会についても何らかの対処をすることを求めています。

そもそも、製品には「顧客が望むもの」と「顧客が望まないもの」の二つがあります。マネジメントとは、顧客が「望むもの」と「望まないもの」を区別して、「望まないもの」を排除し、「望むもの」を適切なタイミングで提供することで顧客満足を高めていこうというものです。

組織に対する変化を『リスク』と『機会』の二つの視点でとらえ、どのようなリスク及び機会に取り組む必要があるかを明確にします。そのうえで、意図する成果を達成する、あるいは意図しない結果については防止及び提言するための対策をとり、継続的な改善につなげていきます。








    2015年版のISO 9001・14001の構築のコツなど、ISOについてのQ&Aはこちらへ

    2015年版改訂のポイントについて

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