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ISO 9001、ISO 14001 2015年版への改訂ポイント


改訂の2つのポイント

2015年9月、ISO 9001:2008及びISO 14001:2004は大きく改訂され、ISO 9001/ISO 14001:2015が発行されました。

改訂は
 ・2000年版の文章の要点を明確にする
 ・ISO 9001/ISO 14000との互換性を強化する
ために行われました。

2015年版は、新しい構造、新しい品質マネジメントの原則、新しい概念を導入した、技術的な改訂となっています。このため、1987年の規格発行時以来、最大の改定であると言われています


改訂の2つのポイント

改訂のポイントは2つあります。

ひとつめは『統合化』
品質マネジメントシステムという考え方をさらに広げ、環境や労働安全などすべてのマネジメントシステムを共通の仕組みにまとめていくという発想に基づいています。
規格の構成についても、すべての規格が共通化されています7。(8章構成→10章構成)


もうひとつは『汎用化』
ISO 9001 2000年版の際に、サービス業などでも利用できるように改訂されましたが、プロセスの妥当性確認、設計開発など、製造業以外ではイメージしにくい項目が多数あり、解釈等もバラバラになっている傾向がありました。
改訂版では、サービス業など、どの業種でも利用しやすいようにすることを目指しています。


統合化−章立ての共通化


改訂版では、全ての項目を見直し、再構成させ、『全10章』の章立てになっています(共通構造化)。


ISO 9001:2008の規格構成
ISO 9001/ISO 14001:2015
及びその他のISOマネジメントシステムの規格構成
1.適用範囲
2.引用規格
3.定義
4.品質マネジメントシステム
5.経営者の責任
6.資源の運用管理
7.製品実現
8.測定、分析および改善
1.適用範囲
2.引用規格
3.定義 
---↑従来と同じ

4.組織の状況  
5.リーダーシップ  
6.計画  
7.支援  
8.運用  
9.パフォーマンス評価  
10.改善   
ISO 14001:2004の規格構成
1.適用範囲
2.引用規格
3.定義
4.環境マネジメントシステム

4.組織の状況

内部および外部の事情や顧客の要求事項、またプロセスを踏まえた上で適用範囲を決めます。

5.リーダーシップ

経営者の関与については従来のISOでも協調されていましたが、より経営者が強く関わることが要求されます。

6.計画

マネジメントシステム構築の要となる部分。リスク・機会に対する取り組み、品質方針についてなど。

7.支援

「6.計画」を実施するために必要なことをまとめた章です。
「コミュニケーション」「必要な資源の提供」「自覚教育」「技能教育」「文書管理」などについて記載されています。
この章は、従来のISO 9001「6.1」等に記載されている部分と似通っていますが、「実行」と「サポート体制」を明確に分け、運用しやすくなっています。

8.運用

「6.計画」の実行、リスク管理の実行、緊急事態対応の決定などを行うため項目が記載されている章です。
特に、ISO 9001:2018では記載されていなかった「緊急事態」についての要求事項は、今後も増えていくと思われます。

9.パフォーマンス評価

「6.計画」が実行されているか、効果は出ているかどうかをレビューするための評価方法をまとめた章です。
従来の「内部監査」「マネジメントレビュー」等です。

10.改善

「9.パフォーマンス評価」で、「6.計画」がきちんと実行されていない場合、実行されていたとしても、よりよい方法があるか考えるための改善について記載されている章です。


追加要求事項について

ISO 9001:2015、ISO 14001:2015では、章構成が変化するだけでなく、新たに要求事項の中に追加される項目や削除される文言が登場します。

追加というと、これまで存在しなかったものが新たに加わるイメージだと思います。確かに『要求事項』の中に新たな『文言』は登場します。しかし、ISOの世界において、全く新しい事項というわけではありません。

例えば『用語』や『序文』の章だけに記載されていた事項や、『ISO 9004』『品質マネジメント8原則』に記載されていた事項などが、『要求事項』として明確に求められるようになりました。


参考  



ISOの認証取得、運用のために