ISOの仕組みとは、PDCAを回すことです。

PDCAとは

PDCA

そして、それが実施(運用)されているかを第三者(ISO審査機関)に証明してもらい、「この会社は信頼できる」というお墨付きをもらうという、第三者認証制度となっています。

ただし、「何をルールにするか」「どのようにチェックするか」といった、「○○をしなさい」「○○をすべき」という具体的なことは求められていません。
「○○をするためのルールを作りなさい」ということが要求されているだけです。

このため、取組み方は会社によってまちまちです。
同じような規模の同じような状況の会社がISOを導入しても、取組み方によってまったく違うISOシステムになることもあります。

こんな声を聞いたことはありませんか?

一方、こんな報告も…

この差はいったいどこから来るのでしょうか。
もともとの社風? 
会社の規模や人材の違い?
大手で人材豊富な企業と、中・小規模で人的経済的に余裕のない企業との違い?

いいえ、そうではありません。
「普通のISO」と「うまくいくISO」の違いです。

うまくいくISOのためのキーワードは、以下の3つ

できることからはじめる

せっかくISOを構築するのだからと、新たなルールを作ったり、あれもこれもマニュアルに詰め込むと、作るのも手間がかかる上、運用するのが大変です。
まずは、今現在、組織の中にあるシステムやルールを見直し、それを整理すること。
これが、ISO構築の第一歩です。

わかりやすいマニュアルを作る

マニュアル作成はできるだけ少ない負担で行い、楽に運用できるに越したことはありませんが、単にシンプルなマニュアルは危険です。実際にマニュアルを運用する段階になると、「内容が薄すぎて具体的に何をすればよいのかわからない」ということになり兼ねません、
一方、分厚い文書、複雑なマニュアルやシステムでは、構築に膨大な時間と手間がかかったり、従業員が誰も理解していない、ということも起こりえます。

使いやすく続けやすいのは、「誰が何をすればよいのかがわかる」、そして、「組織にとって必要なことが定められている」マニュアルです。

それぞれの役割と権限を明確にする

システムを運用するのは「人」。立派なマニュアルを作っても、人がそれを守らなければ何の意味もありません。

リーダーは組織にとって必要なシステムとは何かを明確にすること。
従業員は自分は何をすればよいのかを理解し、一人ひとりが目標を持って組織に参加すること。
これがそれぞれの役割です。

そのために、どのように人的資源を活用するか、効果的な教育訓練のために何をすればいいのかを明確にすることが大切です。

効果のある内部監査を行う

ISOは、導入してすぐ効果があるものではなく、認証取得後の活動が数年かけて少しずつ効果を発揮するもの。
そのために重要なのが、内部監査です。
単に「ISOマニュアルに従っている」ことを監査するだけでなく、「ISOシステムが確実に効果を出せているか」までチェックすることで、「うまくいく内部監査」となります。

不適合を出せる仕組みにする

ISOがうまく運用されるようになると、今までおかしいと思っていなかったことを不適合として判断できるようになるため、不適合はどんどん出てきます。これは、「改善しようという気運」が高まった証拠であり、良い傾向です。
不適合を出さないのではなく、不適合を発見できる仕組みづくりができるようになれば、それが「うまくいくISO」である証拠です。

コンサルタント 三村

1つでも多くの会社、一人でも多くの人々を「うまくいく」ように導きたいと、アイムスでは願っています。