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ISO 14001 環境マネジメントシステム

ISO 14001とは

ISO 14001とは、環境マネジメントシステム(Environmental Management System)のことです。

ISO 14001では、組織を取り巻くすべてのヒト(地域住民、利害関係者)、モノ(水、空気など)に対し、組織が与えている『環境影響』を明確にし、悪い影響を与えているのであれば、それを解決させていくためのシステムを作ります。 

ISO 14001を取得すると、『環境保全に貢献している企業』とみなされます。


ISO 14001で行うこと

ISO 14001:2015では、以下の規格要求事項に沿って、PDCAを構築します。


●組織について整理する(4.1~4.4)

環境に関連して組織が関わっている状況を整理します(騒音、排ガス、CO2の排出や水銀等、組織が周辺地域に対して与えている影響など)。
外部および内部の課題(好ましい影響と好ましくない影響)を明確にし、立地上の問題点から考えるべき課題をピックアップします。
また、自社に関連する利害関係者(会社が排出したものに対し影響を受ける人々=『地域住民』)を明確にし、利害関係者や地域環境(水、空気など)に対し、組織がどのような影響を与えているかを明確にします。
そのうえで、ISO 14001を組織の『どの範囲で構築するか(適用範囲)』を決めます。


●リーダーシップを明確にする(5.1~5.3)

ISOでは、トップマネジメント(経営層)が強くかかわり、説明責任を持つことが求められます。トップマネジメントは、組織が行う環境保護について『環境方針』で表明します。また、組織図や業務分掌を整えて、各役割の責任や権限を明確にします。


●計画を作る(6.1~6.2)

◆リスク・機会に備える

組織のあるべき姿を目指し体制を整えても、未来永劫それが達成できることはありえません。組織が『予期しない状況』について『リスク』あるいは『機会』と捉え、どのような機会やリスクがあるか、予期しない状況が生じたとき組織はどのように対処すべきかについて計画していきます。

◆環境側面・環境影響を決定する

組織の活動を行ったり、製品やサービスを提供する上で排出される好ましくないもの(廃棄物、環境に害を与える物質など)』を、環境側面(環境影響のもとになるもの)として認識します。
有害か有益かに関わらず、周辺地域に何らかの変化を与えうる環境側面を、環境影響として認識し、管理を行います。

環境調査 環境側面の洗い出し
 組織活動が環境に与えている影響、将来与えるかもしれない影響を洗い出していく
法的及びその他の要求事項の明確化
 環境に関する法律に適合しているかどうかを調べる

    
重要度を評価 ・どのような環境事故が起きる可能性があるか
・どのくらいの頻度で起こる可能性があるか
・仮に事故が起こった場合、地域に与える影響はどのくらいか
↓ 
管理方法の決定  特定したリスクを管理するルールを決める
  • 目標を定めて管理するもの    目標管理
  • 現状を悪化させないよう維持するもの  日常管理


●支援体制を整える(7.1~7.5)

計画を実施する上で必要な支援体制を整えます。
これには、組織内の資源(人材、インフラストラクチャー、環境、監視測定機器、知識など)、人々の力量や教育訓練体制、コミュニケーションの方法などが含まれます。また、これらを組織内の人々が共有し、組織外(第三者)に対して明確に示すために、必要な事項について文書化します。



●運用するための計画や手順を整える(8.1~8.2)

実際に組織の各部署や各担当でシステムを運用できるように、具体的な計画や手順を整えていきます。
外部委託する場合は、例えば「商品を購入する場合は、エコ商品やグリーン商品を率先して購入することを伝える」「 荷物を集配する運送業者に対し、アイドリングをしないように伝える」など、必要なことを伝達できるようにします。
また、緊急事態が生じた場合の対策について定めます。



●評価する(9.1~9.3)

日常的に実施する活動(環境パフォーマンス)について、指標を決めて評価できるようにします。それらの結果をトップマネジメントに報告し、トップマネジメントは改善方向を指示して、プロセスを見直します。


●改善する(10.1~10.3)

不適合が発生した場合に備え、その処置法と是正処置について決めておきます。ミスやトラブルといった不適合に限らず、時代の流れや組織を取り巻く様々な状況の変化に合わせ、システムを絶えずアップデートしていく仕組みを作り、マネジメントシステムを最適化していきます。


ISO 14001とは環境活動?

環境にやさしい組織というと、紙・ごみ・電気の削減、いわゆる省エネに力を入れたり、グリーン製品を購入したり、清掃活動を行ったり…といったような「環境活動」のことだと思われがちですが、ISO14001では環境活動だけを推進しているわけではありません。

また、廃棄物や汚物を環境にやさしい方法で処理するのも、環境保護には大切なことですが、これはISO云々以前に、もはや企業としての常識です。

ISO 14001では、目に見える形での環境活動のみを行うのではありません。

ISOでは「結果」ではなく「過程」を重視します。
出てしまったものを「環境にやさしい方法で処分する」のではなく、始めから環境に悪影響を出さない仕組みにする、というのがISOの考え方です。

例えば、何かをコピーする場合、裏面まで使うなどして少しでも「紙のムダ」を省くことがあります。
そして使い終わったコピー用紙は、リサイクル工場でリサイクル用紙にする…というのも、環境活動のひとつです。

しかし、そもそも最初から用紙の使用を少なくするようなシステムを作れば、さらなる環境活動につながっていきます。

このように、業務全体の流れの中で環境への影響を考えていくのが、ISO 14001です。


環境にはやさしいが経営は厳しい、という組織にならないために

環境活動を行うと、廃棄物処理や、過度の省エネ活動で、企業の経営に悪影響を与えることになる・・・という状況に陥ることもあります。

これでは、環境に優しい企業になったとしても、経営的に大変です。

しかし、先ほどのコピー用紙の話に戻すと、『用紙の使用を少なくするシステム』にすれば自ずと用紙の購入費も削減される、と経営的なメリットもあります。

つまり、ごみが出ないだけでなく、仕入れのためのコストも削減でき、経営や業務面での改善にもつながります。

さらに、組織内の「ムダ」にも注目し、製品開発の段階から廃棄物がでにくい商品を作るなど、業務の効率化、合理化を図るところまで視野に入れたシステムづくりにまで発展させることができます。

環境対策を行うことで、組織は目に見えるメリットを感じないかもしれませんが、「環境対策を行わないこと」によるデメリットは、近年どんどん高まってきています。
特に、環境関連の法律は次々と生まれてきており、「知らなかった」ことで法律違反をすれば、組織に与えるリスクは計り知れません。

法律順守や、何かが生じた場合の緊急事態への対応、そしてリスクを想定するといったISO 14001における「環境活動」は、組織自身を守るためにも必要です。


参考






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