福岡から日本全国へ ISO・コンサルティング、経営指導、内部監査指導

お電話でのお問合せは 092-433-6154


ホームQ & A

ISO 9001とISO 14001との違いとは

ISO 9001は品質(顧客満足)に関するシステム、ISO 14001は環境に関するシステムです。

経営面に配慮し『(顧客が)望むもの』を提供する・・・・・・・・・・ISO 9001(顧客満足)

環境に配慮し『(地域住民が)望まないもの』を提供しない・・・ISO 14001(環境)

『望むものを提供する』と『望まないものを提供しない』
要するに、2つのシステムは結局は同じ目的を持っています。


ISO9001とISO14001の違いは『視点』

では、2つのシステムの違いとは何か。
それは、『視点』です。「品質面から見た場合」と「環境面から見た場合」という視点が違います。

ISO9001の視点
ISO14001の視点
経営面に配慮し、必要なものだけを仕入れ、ムダなく製品を作る 廃棄物を削減する
廃棄物の処理にかかる費用や手間を減らす(コスト削減)
ムダのない作業工程(システム)で作業する 労働時間の短縮により省エネを行う
システムの効率化によって余裕が出来、顧客の求める製品を作り出す

ISO 14001に取り組むことで、『顧客が望むものを提供する』ための経営改善や顧客満足(ISO 9001の分野)にも取り組むことができます。
逆に、ISO 9001を構築することで、ISO 14001の視点も組み込むこともできます。

どのISOマネジメントシステムを導入するかは、自分の会社が『何を自社の目的(方針)としたいか』によって、決まります。


環境影響を「アウトプット」「インプット」の両面から考える

組織の環境問題を考える上で、二つの考え方があります。

ひとつは『アウトプットからの環境影響の考え方』、。もうひとつは『インプットからの環境影響の考え方』。


●アウトプットからの環境影響の考え方

製品をつくるとゴミが出ます。そして、環境にやさしく、法律を遵守した方法で処理をします。
これが、アウトプット(排出されたもの)を処理しようという考え方です。

ただ、廃棄物をきちんと処理しようとすれば、廃棄物の処理に莫大な費用と手間がかかります。
つまり、経営コストがかさみ、環境にはやさしくても経営には厳しい…そんな状況になりかねません。 

製品
廃棄物・環境に害を与える物質
(公害)
アウトプット
膨大な
廃棄物処理

●インプットからの環境影響の考え方

『アウトプットから』の考えに対し、逆にインプット(発生するもの)から環境影響を考えてみます。
製品を作るとゴミが出る、というなら…製品を作らなければ良いのです!
…ではなく、『ゴミが出ない方法で製品を作る』ことを考えてみます。

そのためには、製品の設計段階で『廃棄物を削減するシステム』を考えます。

材料はムダが出ないように適切に受注する、ムダが出ない設計を行なう、ゴミは別の製品に利用できないか考えてみる…など、様々な方法があるでしょう。

こうすることで、廃棄物を処理するための費用や手間が削減できます。
さらに、業務全体のプロセスを見直すので、ゴミだけでなく、時間や人員や工程の『ムダ』もなくすことになります。

廃棄物を出さないプロセス
インプット 製品
廃棄物の減少        →    廃棄物処理の減少

ISO 9001とISO 14001は別々のシステムではなく、同じプロセス管理の中で、

・意図する製品(顧客が望むもの)を提供するのが・・・ISO 9001
・意図しない製品(顧客が望まないもの)を管理するのが・・・ISO 14001

と言うことになります。

●リスクと機会の考え方

万が一、自社で定めた『環境計画』どおりに行われない事態が生じたら─ということを想定して備えておくのが『リスク及び機会』です。
ISO 9001:2015では、例えば ・インフルエンザで社員のほとんどが欠勤 ・震災等により設備が壊れた といったことを想定します。
ISO 14001:2015でも、上記のような想定をしても間違いではありません。ただ、「そのことによって環境に何らかの影響を与える場合」のみを考えます。

リスクとしては―
・震災等によって設備が壊れることにより  
 (ISO 9001)→製品が作れない→供給停止になる  
 (ISO 14001)→工場排水が濾過できず川に垂れ流しになる

機会としては―
・ある製品がブームになり、製造が増加することにより  
 (ISO 9001)→売り上げが上がる  
 (ISO 14001)→ ・低下生産量が増えることで、設備を長く使うことができ使用するエネルギー効率が高まる(立上げ時にエネルギーを消費するので、稼働時間が長い方がよい)   
 ・材料を使い切ることができるので、ロスが少なくなる   
 ※売上金の一部で緑化を行う、といったCSR的な活動も考えられます このように、視点はあくまでも「環境への影響」です。








参考


ISOの認証取得、運用のために