5.3 組織の役割、責任及び権限(抜粋)

トップマネジメントは、関連する役割に対して、責任及び権限が割り当てられ、組織内に伝達され、理解されることを確実にしなければならない。

トップマネジメントが描いた未来図を達成するために、具体的に誰の責任で行動するのか、誰の判断で行うのかという役割を明確にし、責任権限を明確にしておく必要があります。

ISOでは、プロセスアプローチに基づきプロセスの管理体制(5M)を整えることが求められています。
(※5M:資源(Material)・設備(Machine)・人(Man)・方法(Method)・基準(Monitoring)

プロセスを整えるためには、人やモノが不可欠ですが、実際に人員を配置したりモノや設備の購入を決定するのは「管理層」です。
つまり、それらを行う権限を持たない者がISOの責任者となっても、マネジメントシステムはきちんと運用できません。

総務、購買、工務、製造部、品質保証等の各部門が責任をもって行動できるよう、各部門のマネージャーがISOに係わっていくことが必要です。

実際の事務作業等については「窓口」や「まとめ役」等の担当が行っても構いませんが、ISOを担当する責任者は、「ISOのみを担当する」という位置づけではなく、「全社的なマネジメントシステムを司る」という役割が求められています。

責任者の位置づけ

リーダーは、自らが「意図した結果(自社が目指すべき方向性、こんな会社になりたいという方向性)を、具体的に実現できるよう、各部門の責任、権限を明確にします。例えば、

このように自社はこんな組織を目指すので、「部長はこんな仕事をしてほしい」「課長は…」「営業部は…」「事務は…」と、組織内部の権限を明確にすることが、「事業プロセスとISOは一致している」という状態です。