『知識』について(7.1.6)


知識(ナレッジ)とは

7.1.6 組織の知識

組織はプロセスの運用に一定でかつ製品およびサービスの適合を達成するために必要な知識を決定しなければならない。


『ナレッジ(知識)』とは、既存の作業手順書に含まれていないものや、明文化できない技能等のことです。
ナレッジは、もともとコア・コンピタンス(事業の核)とされています。ナレッジを守るために、特許や著作権などについて、これまで様々な法的整備が進められてきました。

しかし、ITの急激な発展に伴い、情報共有化が進むと同時に、情報漏洩も容易に起きるなどリスクも高まりました。従業員の転職の際の知識の流出など、会社経営の訴訟問題に発展することも増えており、会社を事業継続するために、情報を明確に扱うことが一層求められるようになっています。
また、守るべき知識も『技術(特許)』から『業態開発(ビジネスモデル)』へと範囲が拡大しました。
今まで以上に、ナレッジを管理していくことが不可欠となってきています。


ナレッジの考え方

ナレッジには、大きく分けて以下の2つがあります。
形式知(製品仕様など既に存在しているデータ)
暗黙知(作業のノウハウなど形になりにくいもの)
この両方を、会社の資産として活用していこうというのが、改訂版ISOにおける知識の考え方です。

『形式知』の活用の例)
事故事例などの情報共有を、ITの利用によって効率的に行うことで、過去事例の検索や類似ケースの調査を容易にする など

『暗黙知』の活用の例)
動画等で教育資料の作成することで、個々のスキルを会社のノウハウに集約させることを容易にする など

競争力を維持する上で、今後は一層、情報共有や技術伝承をスムーズに行い、ナレッジをマネジメントしていくことが会社経営の柱の一つとなっていくでしょう。