食品安全マネジメントシステムでは、すべての工程を何らかの形で管理することで食の安全を守る、ということが基本的な考え方です。
ハザード評価を行った結果、以下のいずれかの手段で管理を行います。

著しい危害が発生することが想定されるポイントについては、重点的に管理が必要(重要管理点:Critical Control Point)な工程として、HACCPプランに基づいた管理を行います。

食品安全に致命的な影響を与えるわけではないが、十分に注意を要するポイントについては、日常的な衛生管理(PRP)よりも少し厳しく管理します。

ハザード評価に関係なく基本的な衛生管理を行うべきポイントでは、食品安全のための「前提」となるべき「条件」を決め、日常的な衛生管理を行います(※手洗い、個人の衛生管理など)。
PRPは、食品安全が起こる可能性を低減させる手順方法ですが、生産活動には直接関連するものではありません(工程の一部ではない)。

CCPOPRP
基準の名称許容限界処置基準
基準の特徴測定可能
(許容限界を順守することで製品の許容水準を超えないこと)
測定可能 又は 観察可能
(処置基準を順守することで製品の許容水準を超えないこと)
モニタリング方法及び頻度タイムリーに逸脱を検出できる
(製品の隔離及び評価がタイムリーにできる)
逸脱の起こりやすさ及び結果の重大さと均衡がとれている
逸脱時の製品への処置すべて不適合品として処置を行う一度隔離したうえでこのままリリースできるかどうかを評価する
 →評価したうえで、問題なければそのままリリース
 →問題があれば不適合品として処置
ISO22000:2018におけるCCPとOPRPの違い

管理手段は、食品安全危害(ハザード)が現実に発生する可能性、食品安全危害(ハザード)が起きた場合の結果の大きさ、モニタリング実施可能性、発生時の処置のしやすさなど、さまざまな状況を考慮した上で決定します。

危害が発生する可能性や発生した場合の影響が大きい工程は、必ずCCP(重要管理ポイント)にすべきである、とは限りません
測定可能かどうか、タイムリーに検出できるかなどの条件を考慮して判断することが求められています。

ISO 22000では、PRPの項目は次の11項目と定められています。

ただし、具体的に何を行うと言った基準は定められていません。国や地域、業界等により、いくつもの衛生標準が存在します

FSSC 22000では、PRPの項目はISO 22000と同様ですが、「その他の必要事項」が具体的になっています。また、実施すべき内容はISO/TS 22002シリーズに従うことになっています。